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2022-04-21

小川良成がパートナーに指名した“英国期待の新鋭”クリス・リッジウェイとは?【週刊プロレス】

クリス・リッジウェイ

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 NOAH4・3高崎大会でGHCジュニアヘビー級タッグ選手権に挑戦表明した小川良成はパートナーをクリス・リッジウェイに指名した。

 クリスは1993年7月6日、イギリス・マージーサイド州リバプール出身。175㎝、79㎏。2014年5月16日、イギリス・バーミンガム、クリス・ブルックス戦でデビュー。2019年5月にNOAHに初来日。鋭い打撃とキレ味鋭い関節技が持ち味の“英国期待の新鋭”でNOAHでは2度タイトルに挑戦経験がある。2020年1月以来2年3カ月ぶりの来日だ。

 小川&クリス組はジュニアのみでおこなわれるビッグマッチ、NOAH4・29両国国技館大会のセミファイナルで小峠篤司&YO-HEYが保持するGHCジュニアヘビー級タッグ王座への挑戦が決定。久々の来日を前に2019年6月におこなったインタビューを再録する。

――プロレスとの出会いは?

クリス 確か6、7歳の時にお母さんと一緒にテレビでWWF(当時/現・WWE)を見たのが始まりかな。それからずっと好きでした。高校を卒業してから、地元のプロレスのスクールに行ったら、そこはあまりレベルが高くなかった。だから辞めて、ちょっと離れたプロレスのスクールに行くことにしたんだ。

――イギリスにプロレス団体があると知ったのはいつ?

クリス 最初にプロレスのスクールに行く1週間前だよ(笑)。当時はちょうどイギリスでプロレスが廃れていた頃だったんだ。

――2010年頃ですね。

クリス そう。当時、イギリスではプロレスと言えば、WWEだった。

――誰から主にプロレスを教わりましたか?

クリス ジョニー・モスかな。あとロビー・ブルックサイドからも教えてもらった。2人とも今はWWE・NXTでコーチをしてるよ。すごくいいスクールだった。ほかのプロレスのスクールにも行って、練習をさせてもらったこともあるよ。

――オフィシャルのプロフィルを見るとデビュー戦は2014年5月16日となっています。

クリス 21歳になるちょっと前だったかな。本格的に練習を始めてから2年ぐらいが経ってた。その前にプレデビューというか、練習試合みたいなことはやってたよ。その頃になるとプロレスはWWEだけじゃなくて、イギリスにも小さなプロモーションがたくさんあって、日本でも非常に盛んだってわかってた。

――デビュー当初はどんなスタイルを目指そうと思っていましたか?

クリス ジョニー・モスから「いろんなプロモーションのいろんな選手の試合を見ろ」って言われてた。特に見ていたのはダニエル・ブライアン。彼がやってた関節技主体のスタイルをやってみたいと思ったんだ。

――WWEを見ていた時に好きだった選手は?

クリス エディ・ゲレロ、クリス・ジェリコ、ディーン・マレンコ…みんなテクニカルな選手ばかり(笑)。

――いつ頃から本格的にプロレスラーを目指すようになった?

クリス 2016年頃だったかな。それまでは仕事をしながらプロレスをやってたんだけど、プロレス一本でやっていこうと決意したのがその頃。

――それはなぜ?

クリス 座って仕事するのが合ってないなって思ったからだね。どうしてもうまくいかなかったら、ほかの仕事を見つけることはできる。だから、今はプロレス一本に絞ろうと思った。ちょうどその頃に大都市に引っ越して、試合の選択肢が増えていったというのも理由の1つかな。

――松濤館流空手、キックボクシング、フリースタイル・レスリングなど格闘技経験が豊富ですね。

クリス 空手は10歳から5年ぐらいやってた。キックボクシングやレスリングは高校時代に学校が終わったら近所の道場に通ってた。当時はプロレスのためというよりも、ただ体を動かしたいなって感じだったよ。

――日本のファンがわかる範囲でどんな選手たちと闘ってきましたか? 

クリス デビュー戦はちょうどこの前、DDTに来日したクリス・ブルックス。大日本に来てるドリュー・パーカーともよく対戦してきた。たぶんイギリスでやってるほとんどの選手と対戦してきたんじゃないかな。去年ぐらいからザック・セイバーJr、ウィル・オスプレイとも対戦するようになってるよ。

――2人にシングルで勝ったこともあります。

クリス 勝てて嬉しかったよ(笑)。2人が世界中で活躍してることはボクたちイギリスの選手たちにとって誇りなんだ。彼らが活躍することで自分たちの道も開けてきてるし、希望のような存在だよね。

――彼らの活躍でイギリスと日本のプロレス界も近づいています。

クリス プロレスラーになった頃から日本に行きたいって気持ちはあったけど、どうやって行ったらいいのかわからなかった。イギリスにも日本に行きたい選手はいっぱいいるし。自分がどこでどうやってきっかけをつかめるのかなんてわからない。でも、ザックやオスプレイが忙しくなって、イギリスのプロレス界からいなくなることが多くなってくると、彼らが担ってきた役割を果たさなきゃいけない選手が必要になってくる。

――これまでイギリスでの活躍を見ると、ザックやオスプレイからバトンを渡されたような感もあります。

クリス 彼らと同じような活躍をしていれば、自分もきっかけをつかめるんじゃないかなって思ってた。ボクにとっては彼らが道標。同じ大会に出る機会があると、彼らは日本ではこうした方がいいよとかいっぱいアドバイスをくれるよ。ザックからは小川(良成)さんの試合は特にしっかり見た方がいいよって言われた。

――現在は打撃と関節技主体のスタイルですが、どうやって確立しましたか?

クリス 最初は教科書通りの試合というか、わりと教えられた通りに闘っていたけど、2年ぐらいしてからアドバイスを参考にしながら自分で考えて試合をするようにしてる。それで現在のスタイルにたどり着いた。

――特に影響を受けた選手は?

クリス ディーン・オールマークかな。

――WRESTLE-1などで来日経験のあるイギリスの選手ですね。

クリス そうだね。彼から「自分のやりたいように、思った通りにやった方がいい」ってアドバイスをもらってから、自分でしっかりと考えて試合をするようになった。

――ダグ・ウイリアムス選手とも親交があるのですよね?

クリス もちろん試合をしたことあるよ。その時から少し話をするようになって、日本に来てからまた連絡を取るようになってアドバイスをもらったよ。

――NOAH参戦はどういう経緯?

クリス 2018年の6月にイギリスで拳王とシングルで対戦したんだ。そこから縁がつながって、9月のIPWの大会で丸藤(正道)さんと同じ大会に出たし、2019年1月にはイギリスでRATEL'Sとも対戦した。そして、ようやくジュニア・タッグリーグで初来日という夢をかなえることができたんだ。NOAHに行きたいと思ってたので、最高だよ。

――新日本ではなくて(笑)。

クリス ボクはずっとNOAHに行きたいって言い続けてきたよ(笑)。確かにみんな新日本に行ってるし、行きたいって話もよく聞くけど、ボクはNOAHが好きだったし、最初に見た日本の試合がNOAHだったんだ。それからずっとNOAHにいつか行きたいなって思ってた。

――最初に見た日本の試合とは?

クリス ジョニー・モスがKENTAvsブライアン・ダニエルソンを見せてくれた。GHCジュニア選手権だったと思う。あと丸藤vsKENTAも見たよ。本当にすごい試合だった。

(中略)

――どんな試合を見せたいですか?

クリス 自分はカウンターが得意。何を仕掛けられても、絶対に対応してみせるからそういった部分に注目して見てもらいたいです。

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