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2022-06-14

【陸上】日本選手権2冠の田中希実、4日間で過密な5レースは世界で戦う選手を想定して「私もそのくらいの覚悟が必要」

東京五輪1500m8位入賞の田中が、今年の日本選手権では3種目5レースを走り切った。1500mと5000mの2冠達成

オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)。最終日の女子5000mは、田中希実(豊田自動織機)が15分05秒61で制した。1500mとの2冠とともに2種目めの即時内定。約1時間前に走った800mでも2位に入り、4日間で3種目5レースを走り切った。

800mの疲れを感じさせないラストスパート

田中にとって最終種目となった女子5000mは、廣中璃梨佳(JP日本郵政グループ)らを先頭に4000mまでのラップタイムは3分0~6秒とスローペースな展開となった。田中は廣中の背中にぴたりとマーク。「廣中選手は一本のレースにかける思いがすごく強い。絶対的な自信を背中から感じ取れた。私も自信を持ってぶつからないと申し訳ない」。廣中のリズムに合わせてレースを進め、残り1周のスパートで引き離した。

「今年度で一番いいレースができました。1500mも5000mも即時内定をもらうために背水の陣で臨みました。国内ではラストは負けないことを確認できたけれど、それが世界に通用するのか、ハイペースになったときに潰されないペースを保てるか、一人で走っても押し切れる強さはあるのか。まだクエスチョンだし、課題はたくさんあるけれど、最低限できることを出し切ることができたのはよかったです」

800m決勝は2分04秒51で2位。優勝した塩見綾乃(岩谷産業)には追いつけなかったが、「800mからも逃げずに完遂できたという自信を得て5000mに向かえたことは気持ち的にもプラスになった」という。

そこから5000mのレースまで約1時間。「緊張し始めるギリギリのライン」でスタートラインに立ち、800mの疲れを感じさせないラストスパートを見せた。

女子800mは先行する塩見(右)に追いつけず2位
女子800mは先行する塩見(右)に追いつけず2位だったが、800mと向き合ったことが5000mの自信につながった

文/荘司結有 写真/中野英聡、毛受亮介

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