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2023-10-26

約半年間の欠場から東京女子10・27後楽園大会で復帰&卒業が迫る坂崎ユカの心境とは…【週刊プロレス】

 今年の5・5後楽園を最後に、首の負傷によってしばらく欠場していた坂崎ユカが10・27後楽園にて復帰する。同月25日には都内でおこなわれた会見に出席し、卒業試合を12・1後楽園から12・6北沢に変更することを発表。それだけ「やり残したこと」があり、最後の最後まで東京女子を味わい尽くすつもりだ。そんな坂崎に欠場期間を含め、いまの思いを聞いた。


――負傷が発覚したタイミングはいつだったのですか?

坂崎 3月のアメリカ興行で痛めて。おかしいなと思いながら、日本とかAEWで試合してたらアメリカの方でドクターストップがかかっちゃったんです。最後の試合は5月の後楽園かな?

――となると約半年ぶりの試合になります。

坂崎 こんな半年間「待て」をさせられたことがキャリアの中で1回もないですね。

――現在、首の状態はいかがですか?

坂崎 私の感覚的にはずっと大丈夫なんですけど、右と左の反応が違うからダメって。ちょっと痛覚が鈍いので分からなかったんですかね。

――それだけ危ない状態だったんですね。

坂崎 止めてもらわなかったら(復帰できるかも)分かんなかったみたいです。

――欠場していた半年間で東京女子でも色んなことがありました。映像などでは見ていましたか?

坂崎 もちろんチェックはしてたんですけど、やっぱり見てるとモヤモヤしてくる。なんで私はここにいないんだろう?って。その向き合い方が難しかったですね。

――自分の感覚的には「できる」ってずっと思ってたわけですからね。

坂崎 体は動くし、心も健康なのに止められるっていう状態。日常生活にも支障はなかったですし、ホントに元気なまま休んでいたかんじで。

――溜まっているものも相当ありそうです。

坂崎 もちろん。骨折とか靭帯とかって、どんどん回復していくのが分かるというか。あと何カ月で骨がひっつくとか、靭帯が元に戻るって分かるんですけど、今回のはまったく未知の状態だったので。余計に「いつだろう…」って終わりのない闘いで、とりあえず休むしかない。お医者さんいわく、徐々に回復してるからもっと休んでほしいと。

――時系列で言うと5月頭に卒業を発表し、そこから欠場に入って6月にはタッグ王座を返上しました。想定していた卒業ロードもすべて崩れた形になります。

坂崎 そうなんですよ。多く見積もって半年はプランとして考えていたんですけど、残り1カ月くらいになっちゃって…。アメリカで過ごしている間に刻々と時間がなくなっていって。完全にメンヘラでした(笑)。

――基本はアメリカにいたのですね。

坂崎 アメリカで治療をしてもらって、途中で日本には1カ月くらい戻ってました。(7月の)遊園地プロレスの時ですね。

――不在の間に瑞希選手はシングル王座から陥落しました。

坂崎 瑞希は瑞希でベルトを持ってからの心境の変化というか、強さがあって。試合も見てましたけど、強くなってるなって…私からも(シングル王座を)取ってますしね。山下にはトーナメントでも負けてますけど、私のそばにいた頃とは違って頼もしいというか、色んなものを乗り越えてきたんだなっていうのを感じる闘いをしてたので。負けちゃったんですけど、得るものは大きかったなと。

――結果的に欠場期間が瑞希の「坂崎離れ」の時間にもなったのかなと。

坂崎 ですね。なので安心できました。私がいなくなっても大丈夫だなと。

――ただ、卒業後もマジラビは解散しないと。

坂崎 もちろんです!

――卒業後も東京女子に出ることはありますか?

坂崎 タイミングが合えばってかんじです。そりゃ出たいですよ。

――復帰戦への気持ちはいかがですか?

坂崎 ずっと庭につながれてた気持ちで、ようやくその鎖が取れて解放されたのでいまは走り回ってる状態です! 飼い犬だったんですけど、いまは野良犬になってます(笑)。

――それだけ暴れ回りたいと。

坂崎 テンションは高めですよ。

――残りの卒業ロードに関しては…。

坂崎 たぶん全員と当たるのは難しいんですけど、極力当たりたいですね。

――団体に何かを残したい気持ちはありますか?

坂崎 うーん…あんまり言葉で言っても伝わらないと思うんですけど。私たちが大事にしてきた空気感、団体の色っていうのを変えてくれてもいいんですけど。でも、それを大事にしてくれた上で変わっていってほしいなと思います。みんなが幸せで自由で、悲しんでいる子がいない団体にはしてほしいですね。

――東京女子の根幹の部分でもありますね。以降は海外での活動になります。

坂崎 これまでは東京女子に比重が大きかった分、いままでAEWの方にあんまり行けてなかったので。やっぱり、その場にいないと進まないこともあるので、区切りをつけてアメリカの方で恩返し出来たらなと。もちろんベルトも狙っていきたいですし、存在感も出していきたいです。

――その中でも東女生まれ、東女育ちを誇りに持つと。

坂崎 なんですけど、アメリカの人たちは東京女子の人ではないので。なので1人1人がライバルといいますか。がむしゃらにとりあえず自分が駆け上がるためにやっていくだけです。

――団体のためではなく個人のためという部分で、これまでの向き合い方とは多少なりとも変わってきそうです。

坂崎 だいぶ変わってくるとは思いますね。ただただがむしゃらにいかなきゃいけないですね。頑張りますよ!

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