安青錦の新小結はあるか⁉ 草野が早くも入幕へ大の里が横綱に昇進。名古屋場所では東西に横綱が並び立つ、あるべき番付の形が戻ってくる。
一方で、大関は琴櫻一人に。番付上は西横綱の大の里が「横綱大関」と記されることになる。
その“空席”を狙う関脇陣は、5月場所二ケタ勝利の大栄翔、霧島に加え、若隆景の3人となるか。近年、3人目以降の関脇は、大関からの陥落者以外あまり置かれないが、さすがに小結で12勝すれば上がるか。次期大関争いの上でも、若隆景は大栄翔や霧島とそん色のない星勘定なので、関脇が妥当だ。
さてしかし、そうなると今度は小結が問題だ。夏場所では筆頭から5枚目までの前頭上位が全員負け越し。かなり下から引き上げられることになる。
夏場所東6枚目で10勝の欧勝馬の新三役は確定的。若隆景が関脇なら、もう一人必要だ。近年の三役での小さい負け越しはほとんど下降せず、平幕下位の大勝ちはさほど上がらない傾向からすると、東小結で6勝9敗の髙安が西に回るだけという可能性もあるが、ここでは東9枚目で11勝の安青錦を入れた。安青錦は夏場所、三役とも当てられており、権利はあるのではないか。安青錦が小結となれば、初土俵から所要11場所での新三役だ。欧勝馬と安青錦のほか、幕内(新入幕除く)では阿武剋、金峰山、伯桜鵬、時疾風、朝紅龍らが自己最高位更新見込み。
2場所連続十両優勝の草野が幕下60枚目格付け出しデビューから所要7場所で入幕。琴栄峰も新入幕となりそうで、琴勝峰との兄弟幕内が実現しそうだ。
十両と幕下の入れ替えでは、大辻が再十両。十両最後のイスは、ここでは夏場所「入れ替え戦」に敗れていることから宮乃風を落とし、「入れ替え戦」の組まれなかった旭海雄を入れたが、ここは微妙で、どうなるか。