熊谷スポーツ文化公園陸上競技場(埼玉)で行われた全日本実業団選手権大会3日目。男子走高跳で真野友博(九電工)が日本歴代4位タイとなる2m31をマークして大会二連覇。10月3日に行われる日本選手権の同種目では優勝候補に名乗りを挙げた。
写真上=2m31を成功させ、ガッツポーズをする真野
(中野英聡/陸上競技マガジン)
全日本実業団選手権最終日。男子走高跳に前回覇者の真野友博(九電工)が出場。2m10から跳躍を開始し、2m13をパス。2m16、19を1回でクリアした。
続いて、2m22を2回目で成功すると、その後も2m25を3回目、2m28を2回目、2m31を3回目にクリア。その後、東京五輪参加標準記録となる2m33に挑戦したが、惜しくも成功ならず。それでも1993年に吉田孝久(ミズノ/現・日女体大監督)がマークした記録に並ぶ、日本歴代4位タイで2年連続自己新での優勝を果たした。
「昨年に続き、自己新での優勝はうれしいです。記録も出ていますし、相性が良い大会。修正してきた助走のなかで、最後の5歩のかけ上りが比較的良かったのが自己新につながったと思います」
より高い高さを跳ぶ上で、助走のスピードを上げていく必要があると考えた真野は、昨年から助走を修正。より長い助走でスピードを上げられるように9歩で行っていた助走を11歩に増やした。
日本選手権では、2m30以上を跳び、優勝することが目標。「調子も良く、2m33に高さは感じませんでした。今回2m33を跳べなかった要因の一つとして、そこに到達するまでの跳躍回数が多かったことも挙げられます。2m30台に到達するまでの跳躍回数を減らして、合わせていければ跳べそうです。まずは2m33、その後日本記録も」と、日本選手権でさらなる記録の更新を視野に入れる。
昨年の日本選手権は地元・福岡開催だったが、記録なしの結果に。ここまで強い追い風が吹いている今年、世界大会常連である戸邉直人(JAL)、衛藤昂(味の素AGF)の二強との真っ向勝負に挑み、新潟の地でリベンジを誓う。
文/常盤真葵(陸上競技マガジン)
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