日本インカレの女子4×400mリレーは、青山学院大が3分39秒22で優勝。大会史上初となる1年生のみのメンバーで栄冠を勝ち取った。
写真上=オール1年生で臨んだ青山学院大が女子4×400mRを制した(中野英聡・陸上競技マガジン)
日本インカレの女子最終種目となった4×400mリレー決勝。新潟・デンカビッグスワンスタジアムはフレッシュグリーンに席巻された。
予選と同様の走順、すべて1年生で臨んだ青山学院大が3分39秒22で7年ぶりにタイトルを奪還。1990年に同種目が採用されて以降、オール1年生での優勝は大会史上初の快挙となる。青山学院大記録に0秒23まで迫る歴代2位のタイムだった。
「みんなの力を合わせて、優勝を勝ち取ったと思います」
アンカーの髙島咲季は、チームとしての総合力の高さを強調する。その言葉どおり、今年度の青山学院大の陣容は充実していた。
1走・川崎夏実、2走・金子ひとみ、4走・髙島咲季は、昨年の沖縄インターハイで4×400mリレー連覇を達成した相洋高(神奈川)のメンバー。高島と川崎は共に400m53秒台の自己記録を持ち、昨年の日本選手権では、髙島が優勝した青山聖佳(大阪成蹊AC)と同タイムの2位、川崎が6位入賞。金子はインターハイ連覇に貢献し、高校2年時の日本選手権リレーで相洋高記録となる3分39秒90をマークしたときのメンバーでもある。ここに実力者の藤井彩乃(4年)、奥村ユリ(3年)らもエントリーされており、大会前から本命視されていた。
アンカーの髙島が2人を抜いてフィニッシュ(写真/田中慎一郎・陸上競技マガジン)
予選1組では「相洋の3人と走るのが夢だった」という吉中日向子が3走に入り、全体トップとなる3分41秒16で決勝に進出。同組2着の早稲田大が3分41秒33で続いた。
このレースで後半に失速したという吉中は「自分のペースが守れず、ひどい走りをしてしまいました。でも、3人から『400のフラットなペースで走ればいいから』とアドバイスされて、決勝では実践できたと思います」と大舞台にも臆することなく力走した。
吉中は髙島に3番手でバトンをつないだ。先行する立命館大、早稲田大のアンカーは、絶対エースの塩見綾乃(3年)、小山佳奈(4年)。それでも初日の400mでこの2人に約1秒4差をつけて優勝していた髙島にとっては十分に射程圏内だった。「バックストレートで距離が縮まりましたし、カーブを抜ける頃には(2人に)並んだのでいけると思いました」とホームストレートで抜け出すと、そのままフィニッシュラインを駆け抜けた。
「1年生だけで走れたことは自信につながりますし、このチームで走れたこその記録と結果だと思います」と川崎。そして髙島は「日本選手権リレーで優勝を狙うのもそうですし、大学の大会は来年も続きます。ここをスタートラインとし、もっとレベルアップしていきたいです」と次を見据える。
日本インカレにおける女子4×400mリレーの歴史を振り返ると、福島大が2002年から7連覇の偉業を達成している。青山学院大がその牙城にどこまで迫れるか。少なくとも今後3年間は、女子マイルリレーのメインキャストとなるに違いない。
文/石井 亮
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