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2021-07-19

【陸上】引退、ラグビー転向を経て復帰した寺田明日香が考える後悔しないキャリアの選び方【連載#5】

東京五輪女子100mH代表の寺田明日香(ジャパンクリエイト)

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陸上競技からの引退、結婚、出産、7人制ラグビーへの挑戦を経て、陸上界に復帰した女子100mハードルの寺田明日香選手。東京オリンピックでは日本女子短距離で57年ぶりのファイナルを目指しています。7月31日の女子100mハードル予選まで、陸上競技マガジンに掲載された寺田明日香選手の連載を毎日公開!

※このコラムは『陸上競技マガジン』2020年7月号に掲載されたものです。


大学進学・インターン、結婚・出産を一気に経験

 緊急事態宣言も全面解除となり、社会全体が少しずつ動き始めました。誰もが経験したことがない事態に直面し、外に出ることさえも難しい期間を過ごしてきましたが、この期間を経て、何かしらの気付きや成長できたと思えることが少なからずあるのではないでしょうか。その気付きや成長は、これから皆さんのキャリアにつながるものがあるかもしれません。

 私は第一次陸上競技選手時代、高校を卒業してから実業団チーム・北海道ハイテクACへ所属しました。大学進学を選択しなかったため、ハイテクACへの所属を決めてからは「引退したら大学受験をする」と決めていました。そのため、2013年6月に引退してからすぐに方向転換をし、大学進学に向けて準備を進めました。

 一方で、JOC(日本オリンピック委員会)のキャリア支援プログラムで一般企業『スポーツナビ』でのインターンも経験し、「23歳で引退したからこそ、早く社会に適応したい」という想いを強く持っていました。

 自分のキャリア形成をしていくなか、女性としてのライフプランも考えており、東京五輪開催決定を機に「家族でオリンピックを見に行こう!」と、結婚や妊娠の計画をしました。

 今考えると、大学進学に企業での社会経験、結婚・出産を同時に考えるなんて、相当な欲張りですね(笑)。

 ただ、どれも当時の私にとっては“そのとき”に必要不可欠な経験だったのです。

文◎寺田明日香 写真◎BBM

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