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2021-09-16

52歳の船木誠勝がNOAH N-1へ悲壮な覚悟「最後のリーグ戦になるかも…。だから悔いを残さない闘いを」【週刊プロレス】



――さて現在、NOAHマットでは武藤選手をはじめ、桜庭選手や藤田選手、船木選手も含めて大ベテランが活躍してます。その状況はどう映
ってますか?

船木 役目だと思ってます。だから自分は、30代の選手と闘うのが一番楽しいんです。いい状態の選手と今の自分が闘うことで、自分も刺激になりますし、向こうにも「50代はこうなんだよ。君たちが50代になったとき、どんな形かな?」っていうのを残してあげたいんで。そういう役目だと思って試合してますんで、できるだけ最後の最後まで。力尽きるまでこき使われたいと思います。

――武藤選手の言った「骨の髄までしゃぶってくれ」ですね。ところで30代の選手と闘ったとき、船木選手が育った時代とは違うテクニックなどは感じますか?

船木 それもありますけど、やっぱり体力ですね。30代の方が断然、イキがいいですよ。この前も中嶋選手と初めて当たって、やっぱり元気いいな、体からみなぎるパワーがあるなと感じました。自分も昔はそうだったんだろうな、勢いがあったんだろうなと思いますけど。そこから10年、20年たっての自分の感覚、姿なんで、これはこれでちゃんと自分の今を受け入れてます。

――ただ船木選手は早くに一度引退したので、30代の一番いい時期にリングから離れていたのは残念かなと今になって思いますが…。

船木 30代がスポッと抜けて40代になって復帰ですから、これはまたどうなんだろうなって。不思議な人生っていうか。その分、ほかの50代よりはもうちょっと長くできるんじゃないかなっていう気はします。

――そのベテラン勢の中で武藤選手が筆頭格になりますが、一番年上で一番元気っていうのは…。

船木 58歳ですか…。比べると悪いんですけど、蝶野さんはもう無理じゃないですか。やっぱり武藤さんはそれだけ体が丈夫で特別な運動神経だったと思います。それは大きな武器ですよ。だから今でも試合ができると思いますね。ムーンサルトもしなくなり、引き出しが少なくなっていく中でも、ちゃんと試合を組み立ててできますから。自分からすれば(58歳は)あと6年後なわけで。あの姿は想像できないですね。

――リーグ戦の対戦相手に目を向けると、あまり対戦してない選手ばっかりですね。

船木 齋藤選手は初めてですね。北宮選手も8人タッグで1回。藤田選手もシングルは2回目。北宮選手は30過ぎですか。ちょうどいい時期なんで、楽しみですね。齋藤選手も世代的には同じぐらいで、お互いの歴史をぶつけ合って試合ができるような感じで。藤田選手はもう、2年前(リアルジャパン'19年12・5後楽園)の再戦ですね。だけどあの時のような試合にはならないと思います。

――公式戦が少ないだけに1敗どころか失点1さえ落とせない。

船木 勝たなきゃいけないですね。いつも自分は勝つか負けるかどっちかなんで。自分の体力以外信じてないですから、自分の体力次第ですね。その時の体調がすべて。相手がどうこういう時期じゃないんで、今は自分がしっかりしてれば勝てるし、調子が悪ければ負ける。秘策とかもないですし、できる限りの自分の持ってる技をぶつける感じですね。

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