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2021-10-08

【出雲駅伝】東洋大・前田義弘に芽生えた決意と自信「他大学のエース級に食らいつき、超えていく」

189cmの長身ランナー前田義弘(東洋大3年)が鉄紺の大黒柱に


他大学のエース級に食らいつきたい

夏合宿明けに挑んだ9月17日の日本インカレでは、10000mで28分57秒80と自身初の28分台をマークして、日本人選手5番手の10位。しかし、28分40秒切りでの入賞を狙っていたといい、満足のいく成績ではなかった。後半での失速が以前からの課題だったが、このレースでも終盤に日本人トップ争いから離脱してしまった。

とはいえ、夏にスタミナを強化した成果が発揮されるのは、駅伝シーズンに入ってからだ。走力が上がったことを実感しており、チームに勢いを与える走りを見せるだろう。

2年時の箱根では3区を担ったが、4秒前にタスキを受けた石原翔太郎(東海大、当時1年)がスタート直後からハイペースで突っ込み、前田は付いて行くことができなかった。1時間02分05秒で区間賞を獲得した石原に対し、前田は1分50秒差の区間8位。その前の全日本では4区で区間4位と好走したが、区間賞を取ったのはやはり石原だった。

「全日本でも同じ区間で負けてしまったので、箱根では何とか食らいついて行きたかった。でも、思い切り行けなかったのが自分の弱さだったと、振り返って思いますし、それだけの自信がありませんでした。今季はどんな選手が相手でも自分の走りをして、他大学のエース級に食らいつき、超えていくような走りをしたい。東洋は優勝を目指すチームなので、自分もその一員として区間賞を取って、貢献したいと思います」

決意を語る前田の表情は頼もしく、自信と責任感が感じられる。まずは自身初出場となる出雲で、どんな走りを見せるのだろうか。




文/石井安里 写真/井沢雄一郎

文/石井安里 写真/井沢雄一郎

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