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2021-10-08

【出雲駅伝】東洋大・前田義弘に芽生えた決意と自信「他大学のエース級に食らいつき、超えていく」

189cmの長身ランナー前田義弘(東洋大3年)が鉄紺の大黒柱に

10月10日(日)の12時05分に出雲大社正面鳥居前からスタートし、6区間45.1kmで争われる出雲駅伝。昨年はコロナ禍で中止となり、2年ぶりの開催となる。“鉄紺の証明”をスローガンに掲げ、三大駅伝の王座を狙う東洋大の副将・前田義弘(3年)には大黒柱としての決意と自信が芽生えていた。

副将としてチームをけん引


1月の箱根駅伝で、2年ぶりに3位に返り咲いた東洋大。今季は“鉄紺の証明”をチームスローガンに、駅伝での強さを証明すべく、2015年の全日本大学駅伝以来となる王座を狙う。

5月の関東インカレでは、長距離種目で31年ぶりに入賞者ゼロに終わるなど、前期のトラックシーズンは苦杯をなめた。しかし、結果をチーム全員で重く受け止め、夏合宿では1人ひとりが危機感を持ってトレーニングに励んだ。

間もなく開幕する駅伝シーズン。酒井俊幸監督は「多くの選手に、東洋大学の代表として鉄紺のユニフォームを着てほしい」との思いから、未経験者にもチャンスを与え、メンバーを入れ替えながら学生三大駅伝を戦い抜く考えだ。初戦となる10月10日の出雲駅伝には、3年生以下の10人をエントリー。注目ルーキーの石田洸介をはじめ、これからが楽しみな駅伝未経験者が6人も名を連ねた。

今大会でチームをけん引するのが、189㎝の長身ランナー・前田義弘だ。2年時から学年主任を務め、今季は3年生ながら全体の副キャプテンを任されている。

「役職に就いてチーム全体を見るようになって、すごくやりがいを感じています」と、自覚も芽生えた。1・2年時に全日本と箱根の両駅伝に出場しており、今大会の東洋大メンバーでは数少ない経験者。大黒柱として、主要区間での活躍が期待される。

関東インカレのハーフマラソンで13位と入賞を逃したことから、「気持ちを切り換えて、7月、8月はアップダウンのあるコースでひたすら足づくりに専念しました」と前田。陸上を始めた中学生の頃からほとんど故障したことがなく、継続した練習ができるという長所もあり、この夏は大学に入ってから最も走り込んだ。



夏合宿でチームを引っ張る前田

文/石井安里 写真/井沢雄一郎

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