4月29日(水=祝)にガンバレ☆プロレスが勝負の東京・後楽園ホール大会をおこなうが、シングルとタッグのタイトルマッチは男子の闘いが中心となるなか“女子プロレス”の注目カードが組まれている。それが先日、マリーゴールドを5・23大田区を最後に退団することをアナウンスした林下詩美と、YuuRIの初一騎打ちだ。
女子選手も所属するガンプロの、いわゆる“ガンジョ”。中心のまなせゆうなは2月19日の練習中に鎖骨骨折のケガを負い、以降は欠場となっている。まなせを追いかけるYuuRIは3月からシングルマッチが中心に組まれ、3・7新木場では東京女子の中島翔子、3・28同所では5月5日に引退を控える凛とシングルマッチ。さらに、4・29後楽園で詩美との一騎打ちが組まれたことになる。YuuRIはこれら一連の流れを、団体から託された“試練のガンバレ何番勝負”だと認識している。
「名はついていないけど、自分の中では“試練のガンバレ何番勝負”だと思っていて、今回の林下詩美戦もその流れで組まれている一戦だと思っています。でもそれはガンプロからの期待だけではなく、“託された試合”だと思っているので“挑戦”で終わらせるつもりはないし、いままで(勝利という)結果が出ていなかったぶん、ここで結果を出して証明したい。それがガンプロへの恩返しにもなると思うし、その先の明るい未来は自分が切り開いていきたい」
昨年の12・27後楽園のSareee戦も激闘となり、同大会でのベストバウトと呼べる内容は残したものの、勝利をつかむことはできず。今回の後楽園に至る過程でも、やはり勝利はつかめていない。試合内容という面でハイアベレージを残せるようになったYuuRIだからこそ、いまこそ欲しいのが“勝利”という結果なのだ。ガンジョを引っ張るまなせが欠場のなか迎える大会という意味でも、決意は大きい。
「まなせさんは欠場中のなか、自分のなかでもガンプロのなかでも、まなせさんの存在の大きさをより感じていて。簡単に言葉にはできないぐらい大きい存在です。まなせさんがいないリングはもちろん寂しいし、でもそのなかでどうするかとなった時に自分が立ち止まる理由にはならないし、むしろ“いま”だからこそ自分が前に出ていかないといけない」
ガンプロで“ガンジョ”を牽引してきたまなせ。そのレール上にいるだけでは意味がないと考え「その先を見せるのが自分の役割」と、YuuRIは言う。詩美とは、2024年9・26新宿の梶トマト自主興行におけるタッグマッチで初対戦。リング上での接点はほぼないものの、じつは以前から一緒に飲みに行くなど、関係は深い仲だった。
「距離は近い存在でした。でも闘いたいなとは思っていても、そこは縁がないものだと思っていました。(2年前は)梶さんの思いで“詩美とYuuRIが闘ってるのを見たい”と初対戦が叶ったけど、そういう場面でしか交わらない存在だと思っていた。貴重な一戦だと思っていたし、あの一戦で終わってほしくなかったから、今回はより楽しみでより意味のある初シングルです。
(詩美は)プロレスラーとして実績も実力もあるし、日本のトップクラスだと思ってる。正直“強い”って言葉だけじゃ足りないぐらい。でも、だからこそやる意味があるし、ここで何も残せないならこの先は変わらない。Sareee戦では自分の5年間の集大成を見せて、結果は負けかもしれないけど、つかむものはつかんだと思っている。それで終わらせたらダメで、その上を行かなきゃいけない。いまの場所から、抜ける。限界突破ですね」
今回もまた昨年末のSareee戦と同様、男子のタイトルマッチも並ぶ大会での勝負の一騎打ち。前回の後楽園同様“食ってやる”の気持ちで詩美戦に臨むつもりだ。先輩には「エネルギーが、“ガンバレ”が足りてないんじゃないですか?」と喝を入れ、中村宗達&川上翔大&元島仙多郎ら若手に対しては「もっとガツガツ行くべき。自分はその筆頭になっていく。私たちが時代を変えないといけない」と上を向く。
YuuRIは今回も、大会で一番の“ガンバレ魂”を見せつけるつもりだ。
<週刊プロレス・奈良知之>