来る東京マラソンは、オリンピック代表争いのみならず未来を見据えて出場する学生ランナーも多く出走する 昨季、学生駅伝界で躍進を果たした国学院大の土方英和、5名が出場する帝京大勢など、目が離せない。
写真上=昨シーズン、躍進を遂げた国学院大のエース・土方はどのような走りを見せてくれるのか?
撮影/中野英聡(陸上競技マガジン)
3月1日開催の東京マラソン2020は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、一般ランナーの参加が取りやめとなり、エリートの部だけで開催されることになった。男子は、東京五輪日本代表の最後の1枠が懸かっており、昨年9月のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で3位となり、現時点で代表候補筆頭の大迫傑(Nike)や、前日本記録保持者の設楽悠太(Honda)らが出場予定。MGCさながらの緊迫したレースになりそうだ。
そのエリート男子には133人がエントリーしているが、そのうち12人が学生ランナーだ。2月2日の別府大分毎日マラソンでは、青山学院大4年の吉田祐也が、初マラソンながら学生歴代2位の2時間08分30秒の好タイムをマークし、日本人トップの3位に入る健闘を見せた。近年、マラソンに挑戦する学生ランナーが増えつつあるが、東京マラソンでも学生ランナーの活躍に注目だ。
まず注目したいのが、土方英和(国学院大4年)だ。国学院大は2019-20年シーズンの主要三大駅伝で、出雲駅伝初優勝、全日本大学駅伝7位、箱根駅伝3位と、目覚ましい躍進を遂げた。土方は3年時から主将を務め、快進撃の屋台骨となった。国学院大にはもう一人、浦野雄平(4年)というエースがいるが、スピード型の浦野に対し、土方はスタミナ型で、箱根駅伝では2年連続で花の2区を走り、ともに1時間7分台の好タイムで走り切っている。2月2日の丸亀ハーフも1時間02分07秒で走っており、順調な様子だ。国学院大ラストランでのビッグパフォーマンスに期待がかかる。
箱根駅伝4位の帝京大は、大学別で最多の5人がエントリー。2月3日から1週間にわたって、東京マラソンに向けたマラソン合宿を千葉・富津で実施した。岩佐壱誠(4年)は、2年前の東京マラソンで2時間14分00秒をマークしているが、2年前より力が付いているのは明らか。どこまで記録を縮めることができるか。同じく4年生では、吉野貴大、小森稜太、平田幸四郎の3人が初マラソンに挑む。いずれもスタミナに定評があり、卒業後は実業団に進む選手たちだ。また、箱根で8区3位と好走した鳥飼悠生(3年)もエントリーしている。
1月の箱根駅伝を制した青学大は、出場予定だった飯田貴之(2年)が欠場に。同大OBの下田裕太(現・GMOインターネットグループ)は大学2年時の2016年東京マラソンで2時間11分34秒の好タイムで日本人2位の10位に入っていただけに残念だったが、その下田つながりでいえば、加藤学園高(静岡)の後輩にあたる順大4年の藤曲寛人に注目したい。4月からはトヨタ自動車九州に進むが、大きく成長した今シーズンの最後に、マラソンでも好走を見せてくれるだろう。
その他では、名古屋大大学院2年の国司寛人も注目の1人。昨年の東京マラソンは、2時間15分59秒で走り、日本人学生2位の19位と好走している。また、今年1月には、名古屋大の先輩であり、東京五輪女子マラソン代表の鈴木亜由子(日本郵政グループ)の練習パートナーを務めたという。名古屋大OBでは、中村高洋(京セラ鹿児島)が一般ランナーとして活躍中で、3月29日の世界ハーフマラソン選手権日本代表に選出された。国司にも、世界の舞台に挑む先輩たちの活躍に触発されるものがあるだろう。
また、安藤貴信(北九州市立大4年)、木邑 駿(広島経済大4年)、橋立旋(上武大4年)は、2時間18分台の記録を持ち、学生ながらマラソン経験が複数回ある。学生集大成のレースで記録更新を狙いたい。
藤原正和(現・中央大駅伝監督)が2003年にマークした2時間08分12秒の学生記録は、いまだに破られずにいるが、いよいよ塗り替えられる時はくるのか!?
文/和田悟志
土方英和(国学院大)
小森稜太(帝京大)
岩佐壱誠(帝京大)
吉野貴大(帝京大)
鳥飼悠生(帝京大)
平田幸四郎(帝京大)
藤曲寛人(順天堂大)
橋立 旋(上武大)
国司寛人(名古屋大)
木邑 駿(広島経済大)
安藤貴信(北九州市立大)
飯田貴之(青山学院大)※欠場
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