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2020-10-15

【連載4 ミント店長軍団ガチ診断2020!】BBMカード12球団チームパックを斬る! ーインサートカード部門ー

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インサートカード・総合部門3位

12ポイント
([Sky’s The Limit]9ポイント、[BOOST PHASE]3ポイント)
中日ドラゴンズ!

SL4 根尾 昂
SL4 根尾 昂

BP2 梅津晃大
BP2 梅津晃大

いよいよインサートの総合部門。ベストパッケージ部門で2位の中日が、インサート部門でも3位と健闘した。構成は主力インサートの[Front Line]を軸に、ブレークが期待されるホープを集めた[Boost Phase]、石川昂弥、根尾昂ら人気若手選手による[Sky’s The Limit]、そしてお馴染みとなった[Phantom]の4本立てだった。

9ポイントを集めた[Sky’s The Limit]は、雲間に浮かぶ赤い竜がまさに“昇竜”を想起させるデザインで、2位に挙げてくれた三宮店・佐藤店長も「背景のドラゴンがチームの連想につながる」と強く印象に残ったようだ。仙台店・阿部店長のように「シリアル入りのパラレル版よりも通常版の方がカッコいい」という声もあり、色遣いは銀紙ベースの方が映えるデザインだったかもしれない。

インサートタイトルを大胆にデザインに取り入れた[Boost Phase]は3ポイントを獲得。背景はすべて「CHUNICHI DRAGONS BOOST PHASE」という小さな文字で埋め尽くされ、それを着色することで、背景にタイトル文字が浮き上がって見えるような仕掛けになっている。このインサートを2位に挙げた新宿店・足立店長は「デザインのポップな感じが好み」とデザイナーの遊び心を分かってくれたようだ。

通常版は銀紙ベースで、各150枚の限定版は輝きを抑えた渋みのある金紙を採用。それぞれにホロ版が存在するが、90枚限定の銀紙版と50枚限定の金紙版でパターンを変えるなど、細かな部分でも気を使っていた。


インサートカード・総合部門2位

13ポイント
([Luminous]3ポイント、[Phantom]5ポイント、[Esperanza]5ポイント)
千葉ロッテマリーンズ! (編集者コラムはこちら)

EM04 佐々木朗希(50枚限定)
EM04 佐々木朗希(50枚限定)

EM04 佐々木朗希(35枚限定)
EM04 佐々木朗希(35枚限定)

EM04 佐々木朗希(15枚限定)
EM04 佐々木朗希(15枚限定)

LU3 荻野貴司

LU3 荻野貴司

「総合部門」の2位は13ポイントの千葉ロッテマリーンズ。主力選手9名をセレクトした[BREAKTHROUGH]、期待の若手6選手の[INFINITE POSSIBILITIES]、ベテラン選手3名による[Luminous]、共通インサートの[Phantom]に加えて、今年から[Esperanza]が新たに加わった構成だった。

昨年、広島と日本ハムのチーム別に収録されて話題となった[Esperanza]が今年はロッテにも進出。これが5ポイントをもたらし、2位躍進の原動力となった。

透明プラスチックにホロ加工とホロ箔が押された美麗なインサートは、基本的に1選手1種類という構成だが、今季大注目のドラフト1位ルーキー・佐々木朗希に限っては、50枚限定版に加えて、35枚限定、15枚限定のシークレット版も制作し、「掟破りの3種類」(立川店・高橋店長)を収録。これにはMINT LAB TOKYO・田村店長も「佐々木朗希のみ写真違いの35シリ、15シリが存在するという特別扱い。『え~、やめてよ!』と言いながらも全部集めるのが正しいコレクター!?」とうれしい悲鳴を上げていた。

写真も投球モーションの進みに合わせてレア度が上がっていくセレクトになっており、立川店・高橋店長も「15枚限定版は、投球場面の3種類で唯一正面から写しているというシークレット版にふさわしい1枚。3種類封入しようというアイデアと、15枚限定だけ見た目の異なる正面写真をチョイスした点」を高く評価し、2位票を入れていた。広島店の柴田店長は「ロッテの[Esperanza]は色使いが絶妙」と、2人とはまた違う評価ポイントを挙げてくれた。

[Phantom]についてはシングル部門で梅田店・川口店長のコメントを掲載したので、ここでは割愛するが、他に[Luminous]に3位票を投じてくれたのが浦和店・安野店長。「躍動感のある全身写真と顔アップというデザインが気に入りました」と荻野貴司の1枚が好みにハマったようだ。


インサートカード・総合部門1位

52ポイント
([GIANTS PRIDE 2020]21ポイント、[TRIPLE CROSS FOIL SIGNING]18ポイント、[THE GIANT STARTERS]7ポイント、[Phantom]5ポイント、[TRIPLEX 2020]1ポイント)
読売ジャイアンツ! (編集者コラム)

TR1 原 辰徳

TR1 原 辰徳
TR1 原 辰徳 

GS1 菅野智之(花火版)
GS1 菅野智之(花火版)

CFS07 坂本勇人
CFS07 坂本勇人

CCFS2 小林誠司&大城卓三
CCFS2 小林誠司&大城卓三

巨人が2位の4倍となるポイントを獲得し、インサート部門の1位に輝いた。「インサートと言えばジャイアンツカード」というのはカードファンの間ではすでに常識になっているほどで、直筆サインカードがない分、質・量ともに他球団を圧倒している。

インサートの構成は[GIANTS PRIDE 2020]が9種、[THE GIANT STARTERS]3種、[THE THREE KINGS]3種、[THE NEXT GUYS]3種で、この18種には各50枚限定のホロ紙版と各25枚限定の花火版パラレルがある。クロスブランドのデザインを展開した「CROSS FOIL SIGNING」は15種で各15枚限定、コンボ版[COMBO CROSS FOIL SIGNING]は2種で各10枚限定、トリプル版[TRIPLE CROSS FOIL SIGNING]は1種で5枚限定と、いずれも幻のような出現率で設定されているのも人気の秘密だ。

さらには3Dカードの[TRIPLEX 2020]も制作され、こちらは3種で各25枚限定。そして12球団共通インサートの[Phantom]が18種で各25枚限定と、インサートマニアには夢のようなラインアップになっているのだ。

[GIANTS PRIDE 2020]と[TRIPLE CROSS FOIL SIGNING]については、シングル部門で語り尽くされているので、ここでは他のインサートを紹介しておこう。

[TRIPLEX 2020]を3位で挙げたのは渋谷店・中川店長。今年はBBM30周年ということもあり、3Dカードに原辰徳監督、元木大介コーチ、吉村禎章コーチが起用されたことを受け、「チーム別インサートカードで監督、コーチが選ばれるのはとても新鮮でした。さらに現役時代の写真と現在の写真の組み合わせも完璧!」とコメントしてくれた。

今年の仕様はチェンジング方式で、現役時代のプレー写真をベースに、背景はそのプレー写真をアップにトリミングした表情写真が、角度を変えると現在の首脳陣としての表情写真に切り替わるという仕組み。現役選手以外の3Dカードは、2015年の「MASTER OF INSERT」に収録されて以来のことで、しかも当時と比較すると3Dカード自体の精密度が格段に進歩しており、まさにBBMカード30周年にふさわしい1枚になったと言えるだろう。

先発ローテーションの3本柱を取り上げた[THE GIANT STARTERS]は福岡店・林田店長が「モノクロデザインが渋い」と評価してくれたように、シックな「切り絵のような仕上がり」(池袋店・酒井店長)に。新宿店・足立店長は「単純にカッコいい。この言葉に尽きます」と、このカードを1位に挙げていた。開幕13連勝を達成したエース・菅野智之投手ももちろんカード化されており、池袋店・酒井店長の言葉通り「花火パラレルなら最強」だろう。

人気インサートに定着した「CROSS FOIL SINING」の坂本勇人は守備の写真なのもポイント。コンボ版とトリプル版にも坂本は登場しているが、そちらでは打撃写真が採用されている。こういうちょっとしたこだわりも、カードファンに喜ばれたのかもしれない。

インサート部門は少し記事が長くなってしまったが、それほど各店長の皆さんが熱い思いをぶつけてくれたということで、ご容赦いただきたい。

(つづく)

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