※写真上=200mにおいて競り合いながら世界の頂点を目指している小関(右)と渡辺
写真◎毛受亮介/スイミング・マガジン

「ポスト北島康介時代」をけん引する2人のブレストストローカー(平泳ぎの選手)、小関也朱篤(ミキハウス)と渡辺一平(早稲田大)。小関は50、100、200mで、一方の渡辺は世界記録を保持する200mを中心としたアプローチと、それぞれ違うスタイルで東京五輪に向かっている。2018年はともにケガなどもあり万全の状態で過ごした1年ではなかったが、来年以降につながる布石は打った。

 まず小関は1年を通して「スピード強化」に重きを置いた取り組みで、結果を残してきた。4月の日本選手権では50mで日本新、100、200mで2冠4連覇となる3冠を達成。6月の欧州グランプリ大会では、北島康介が保持していた100mの日本記録を6年ぶりに更新した。8月のパンパシフィック選手権100m、アジア大会では50、100、200mと平泳ぎ3冠を達成してみせた。

 9月下旬から新シーズンを立ち上げた小関は、トレーニングを積みながら世界短水路選手権にも出場。本番では100m平泳ぎを短水路日本新で銅メダルを獲得した。

◎小関也朱篤の2018年主要大会結果(最終結果のみ)

■日本選手権
50m平泳ぎ[1位]27.12☆日本新
100m平泳ぎ[1位]59.30
200m平泳ぎ[1位]2.08.45
■パンパシフィック選手権
100m平泳ぎ[1位]59.08
200m平泳ぎ[4位]2.08.25
■アジア大会
50m平泳ぎ[1位]27.07
100m平泳ぎ[1位]58.86
200m平泳ぎ[1位]2.07.81

◎小関也朱篤が2018年に樹立した日本新記録 ※短は短水路

■4月:日本選手権
50m平泳ぎ決勝/27.12
■6月:欧州GPモナコ大会
50m平泳ぎ決勝/26.94
100m平泳ぎ決勝/58.78
■10月:世界短水路代表選考会
50m平泳ぎ決勝/26.02※短
100m平泳ぎ決勝/56.29※短
■12月:世界短水路選手権
100m平泳ぎ決勝/56.13※短

画像: アジア大会で平泳ぎ3冠を達成した小関 写真◎小山真司/スイミング・マガジン10月号P10より

アジア大会で平泳ぎ3冠を達成した小関
写真◎小山真司/スイミング・マガジン10月号P10より

 一方、渡辺は6月の欧州グランプリ、夏の二つの国際大会と、200mで2分7秒台をマークするハイアベレージの泳ぎで存在感を発揮。アジア大会では小関に0秒01差で敗れたが、パンパシフィック選手権は、日本選手権、オリンピック、世界選手権など大舞台において、初めて小関に先着した上で優勝を果たした。1年前の冬場には足首のねんざ、体調不良に悩まされ時期もあり、シーズン序盤は出遅れた印象もあったが、きっちり大器ぶりを証明したのはさすが。

 渡辺は「自分の課題はわかっている」とこれまで以上に体調管理に意識を置き、新シーズンに向かって始動。現在は、中国・昆明で高地合宿に臨んでいる。

◎渡辺一平の2018年主要大会結果

◎渡辺一平の2018年主要大会結果
(平泳ぎの最終結果のみ)
■日本選手権
100m平泳ぎ[3位]1.00.27
200m平泳ぎ[2位]2.08.86
■パンパシフィック選手権
100m平泳ぎ[B決勝2位]1.00.49
200m平泳ぎ[1位]2.07.75
■アジア大会
100m平泳ぎ[4位]1.00.15
200m平泳ぎ[2位]2.07.82

画像: パンパシフィック選手権では主要国際大会で初優勝を果たした渡辺 写真◎毛受亮介/スイミング・マガジン10月号P12より

パンパシフィック選手権では主要国際大会で初優勝を果たした渡辺
写真◎毛受亮介/スイミング・マガジン10月号P12より

 ともに世界の頂点に近いのは200m。今年、唯一の2分6秒台をたたき出しているアントン・チュプコフ(ロシア)ら世界のライバルたちとの闘いから目が離せない。

文◎牧野 豊(スイミング・マガジン)


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