全国の高校生スイマーの頂点を決めるインターハイ競泳は、8月17日にアクアドームくまもと(熊本市総合屋内プール)で開幕、8月20日までの4日間にわたり、男女それぞれ個人13種目、リレー3種目で争われることとなる。今年は世界ジュニア選手権(8月20〜25日、ハンガリー・ブダペスト)代表の8選手(男子4、女子4)が欠場するが、世界ジュニア代表に負けない好記録連発の熱いレースに期待したい。

写真/男子平泳ぎ2冠を狙う谷口(撮影◎小山真司・スイミングマガジン)

激戦必至の自由形

 大会初日、最初のレースは400m自由形。優勝争いは瀬良紘太(東京・日大豊山2年)、黒川紫唯(大阪・四條畷学園2年)、井本一輝(大阪・四條畷学園3年)を中心に展開されそうだ。瀬良は出場選手の中で唯一3分52秒台の自己ベストを持っており絶好調。積極的な泳ぎでレースを引っ張ってほしい。1500m自由形では400mとの2冠を狙う井本に、金星洋将(大阪・桃山学院2年)が挑む構図となりそうだ。

 自由形は短距離も面白い。100、200mで2冠を狙うのが田中大寛(大分・県立別府翔青3年)。今季は世界ジュニア代表を逃したものの好調をキープ。7月13〜15日の九州大会では2種目ともに自己ベストをマーク、インターハイではさらに更新して2種目制覇を成し遂げたいところだ。この田中を追うのが100mでは中杉勇斗(福岡・常磐3年)、昨年100m優勝で今年は50m制覇も狙う須田悠介(神奈川・湘南工大附3年)ら。200mでは石田虎流(神奈川・慶應義塾2年)、瀬良ら。50mでは猿山翔太(茨城・常総学院3年)が頂点を狙える位置につけている。

高校記録誕生なるか

 記録的に最もハイレベルなレースが見られそうなのが平泳ぎである。100、200mともに優勝争いを引っ張るのが谷口卓(東京・日大豊山3年)だ。100mでは高校記録(59秒56)を更新しての連覇を目指し、スピードを生かした前半から積極的に攻めるレースに期待がかかる。100mでは、大倉綾太(東京・日大豊山3年)、50mの高校記録保持者・近江ハリー(長野・地球環境3年)ら、200mでは高校ランク2位の山尾隼人(神奈川・桐光学園3年)、昨年覇者の林太陽(埼玉・武南3年)らとともに激しく争うことになりそうだ。

 背泳ぎは100、200mともに高校ランク1位の松山陸(埼玉・春日部共栄3年)を軸に展開されそうだ。100mでは昨年優勝の木下周勇(大阪・近畿大附3年)と、200mでは昨年優勝の奈須一樹(大阪・常翔学園3年)らと優勝を争うことになるだろう。

 高校ランク上位3選手が世界ジュニアに出場するのが個人メドレーとバタフライ。上位進出のチャンスが拡大しているが、個人メドレーは200、400mともに高校ランク2位の小方颯(神奈川・日本大1年)が、2種目制覇を成し遂げそうな勢いだ。200mでは同じく1年生で中学時代からのライバル・加藤晃成(愛知・中京大附中京)らと激しく競り合うことになりそうだ。
 一方のバタフライは混戦必至だが、100mで抜け出しそうなのが井上海(千葉・東海大浦安2年)、内藤大翔(愛知・愛み大瑞穂2年)ら。200mは斉藤堅生(大阪・桃山学院3年)が中心となりそうだが、出場選手の実力は超拮抗。今大会屈指の大激戦となりそうだ。

 学校対抗の行方だが、男子は谷口ら戦力充実の東京・日大豊山が10度目の総合優勝を果たしそうな勢い。これに神奈川・湘南工大附、大阪・近畿大附、大阪・桃山学院などが待ったをかけられるか。学校対抗は、いかに多くの選手を決勝に送り込めるかが勝負の行方を左右する。今年のインターハイも予選から熱いレースが繰り広げられることになりそうだ。

文/佐藤温夏

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