【プロレス】杉浦貴が語る“三沢光晴メモリアル”での桜庭和志戦「信念があれば自由にやっていい。昔からそこは変わらない」

――桜庭選手は杉浦選手をそうやって苦しめることを楽しんでいるようなふうに見えました。

杉浦「あの人はどんな時でも楽しんでるよ（苦笑）。ＰＲＩＤＥのリングも楽しんでた。ホイス・グレイシーとやった時も完全に楽しんで、最終的にホイスが『勘弁してくれよ…』みたいになってたじゃん。試合中よくしゃべるじゃないですか。練習の時もずっとしゃべってますからね。スパーリングやってても『これ、アームロック狙ってるでしょ？』とか普通に言ってくるからね。オレが心の中で考えてることを言うんですよ。オレが髙田道場に通ってた時からそうだった。ある意味で試合も練習もプロレスも総合も、全部が自然体で変わらないんだろうね」

――これまではパートナーとして支えればよかったけど、対戦相手としては付き合わなければいけませんね。

杉浦「面倒臭いですよ。あの人を相手にするとみんな面倒臭いんじゃないですか。パートナーとして組んでたら面倒臭くない…いや、面倒臭いと思うこともあったけど。敵にしたら、本当に面倒臭い（笑）。だから、拳王はよくやったと思うよ。ＧＨＣナショナルの防衛戦を見てきてもさ、アイツ、しんどいタイトルマッチやってきたよ。潮崎（豪）とはまた違ったしんどさというか」

――その役割を担っているのが現在は杉浦さんです。

杉浦「同門対決を２回やったから、ここでちょっと止めたいね」

――桜庭さん相手に防衛したら、ケンドー・カシン選手や村上和成選手も名乗り上げてくるかもしれません。

杉浦「それは面倒臭い！　変な言い方になるけど“純プロレスラー”というか面倒臭くないヤツとやりたいよ（笑）。（杉浦軍との防衛戦は）拳王がもうやってきたしね。藤田とはオレがやりかったし、サクとはパートナー対決ってテーマがあった。でも、もう同門対決はいいでしょ。ここで言っておくよ」

――ただ杉浦さんが面倒臭い相手とやることが我々は面白いわけで…。

杉浦「それもそうなんだよね（笑）。杉浦軍って最初は違和感があっただろうけど、そのへんのキャラクターもわかってきて、ファンも楽しむようになってきたよね」

――桜庭選手が2019年９月からＮＯＡＨに参戦するようになって変わったなと思う部分はありますか？

杉浦「パッと見だと試合を長くやるようになったし、ほかのリングでやってた時はそこまで見てないけど、絶対に今の方が楽しんでるでしょ。それは藤田も同じだよ」

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