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2021-05-29

【プロレス】杉浦貴が語る“三沢光晴メモリアル”での桜庭和志戦「信念があれば自由にやっていい。昔からそこは変わらない」

GHCナショナル王者の杉浦貴

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――ほかのリングとNOAHは何が違うのでしょうか?

杉浦「そこは本人に聞かなきゃわからないけど、自由だからじゃないかな。NOAHは『自由と信念』ですよ。旗揚げの時から言ってるように、NOAHに上がってもらったら自由にやってもらっていいんです」

――杉浦軍のメンバーが楽しめるのはボスの統率力があるからですよ。

杉浦「それはないです。本当に何もしてない(笑)」

――三沢さんとかそうだったように、いるだけで安心感があるというか。

杉浦「そう言ってもらえると嬉しいです。信頼関係があるからかもね」

――何をやっても杉浦さんがいるし、何とかしてくれるだろうから大丈夫だと思えば、自由にできますね。それで逆に面倒臭くなると。

杉浦「(笑)。それでお客さんが楽しんでくれてるのが一番ですよ。そうじゃないとウチらも楽しめないし」

――ですね。5・15後楽園でギブアップしたのは、最終的には両足をクロスされてのアキレス腱固めでした。NOAHでの桜庭選手はプロレスのリングではあまり見ることのない関節技で試合を決めています。

杉浦「自分でもどんな技で勝ったか忘れてるんじゃない(笑)。動きの中で決められるところを決めちゃうんで。よくあるプロレスラーのフィニッシュホールドって感じじゃないよ」

――いつどこでもどんな体勢からでも関節技で決められるという部分も桜庭選手の怖さになりますね。

杉浦「さっき張り手をガードするってことを言ったけど、それもそうだよね。プロレスってどうやって自分のフィニッシュにもっていくかっていう試合の組み立てがあるけど、あの人はちょっと違うよ。お客さんも目が離せないんじゃないかな」

――NOAHでは特に足関節が多い気がします。

杉浦「自分よりサイズが大きい人が多いからじゃないですかね。大きい人相手だと腕を取りにくいんですよ。腕力で腕十字とかアームロックを我慢されてロープに逃げられる可能性が高い。スリーパーとか狙っても首の周りとか肩とかに筋肉があると腕を絡ませづらい。でも、どんなでかい人でも足首なら細いし。スッと取れて、体勢も崩せるから大きい相手でも決めやすいんじゃないですか」

――4・29名古屋ではサソリ固めでギブアップを奪っていました。

杉浦「そのへんはあの人のプロレス好きってとこなんでしょうね」

――フィストドロップとか時々、妙なこだわりがありますよね。

杉浦「そういうプロレス技で来てくれた方が対処はできますよ」

――桜庭選手のプロレス心をくすぐることが勝利の近道かもしれません。

杉浦「そっちで乗らせることが勝敗の分かれ目になるかもね。ただオレもどんな試合になるのか読めない。これまでだったら、ある程度、こんなふうになるだろうなって想像できたけど、なかなかできない」

――相手の土俵に踏み込もうという気持ちで自分の土俵に引き込もうという気持ちはどちらが強いですか?

杉浦「どっぷりはいかないよ。ある程度、向こうの土俵にいくけど、こっちの土俵にも来させたいし」

――意外と桜庭選手は意地っ張りなんですよね。

杉浦「丸藤(正道)さんや潮崎(豪)とチョップ合戦やって、胸を真っ赤にしてたからね」

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