2月21日、世界陸連ゴールドラベルロードレースにあたるラス・アルハイマハーフマラソン(UAE)で、アバベル・イェシャネー(エチオピア)が1時間04分31秒の女子ハーフマラソン世界新記録を樹立した。
女子ハーフマラソンで1時間04分31秒の世界新記録を樹立したイェシャネー。2016年リオデジャネイロ五輪では5000mに出場した(写真/毛受亮介・陸上競技マガジン)
世界新記録で優勝したアバベル・イェシャネー(エチオピア)のフィニッシュタイムは1時間04分31秒。従来の記録は2017年にジョイシリン・ジェプコスゲイ(ケニア)がマークした1時間04分51秒で、この記録を20秒短縮した。なお、今大会で2位入賞を果たした現・女子マラソン世界記録保持者(2時間14分04秒)のブリジッド・コスゲイ(ケニア)も1時間04分49秒と世界記録を上回るケニア記録を打ち立てている。
1991年生まれで28歳のイェシャネーは、2013年世界選手権テグ大会10000m9位、16年リオ五輪5000m14位の実績を誇る。昨年10月のシカゴマラソンでは世界新記録を樹立したコスゲイに6分以上の大差をつけられて2位だったため、そのリベンジを果たしたことになる。
レースはコスゲイが先頭集団をけん引し、5㎞を15分7秒で通過。30分18秒で通過した10㎞地点では、コスゲイとイェシャネーの2人の争いに。15㎞手前でコスゲイをかわしたイェシャネーは後半の10㎞を30分53秒でカバー。最終的にコスゲイを18秒引き離してフィニッシュした。
「私が世界記録保持者になるなんて!」
それまでの自己記録が1時間05分46秒を1分以上も縮めたイェシャネーは、自身の成し遂げたことが信じられないとコメントしている。
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