close

2020-04-13

【System of Arthur Lydiard Vol.8】リディアード・トレーニング③待ちに待った!インターバル(無酸素トレ)

週2の実践がベスト

 インターバルのような無酸素トレーニングは、体に生理的に大きな負担をかけます。決して2日続けてこの種の練習を行わないように。最低でも48時間は合間をおくようにしてください。

 週に2度ほど実践できればベストですが、週1回でも十分に効果があります。ただし、この種の練習は、短期間でピークへ持ってこられる代わりに、合間を置き過ぎると効き目を失うのが早い、という弱点もあります。ですから、気まぐれに月イチでやる程度では、あまり効果が期待できません。

 また、段階を踏むリディア―ド・トレーニングも、このあたりから本格的なレース仕様の練習になってきます。十分なウォームアップとクールダウンで有酸素能力の維持を図るとともに、ケガの防止に努めることもより大切となります。

アーサー・リディアード
1917年ニュージーランド生まれ。2004年12月にアメリカでのランニングクリニック中に急逝。50年中頃、「リディアード方式」と呼ばれる独自のトレーニング方法を確立した。その方法で指導した選手が、60年ローマ五輪と64年東京五輪で大活躍。心臓病のリハビリに走ることを導入した、ジョギングの生みの親でもある。

著者/橋爪伸也(はしづめ・のぶや)
三重県津市出身。1980年からアーサー・リディアードに師事。日立陸上部の初代コーチを経て、バルセロナ五輪銅メダリストのロレイン・モラーと「リディアード・ファウンデーション」を設立。2004年以降はリディアード法トレーニングの普及に努めている。現在は米国ミネソタ州に在住。

ランニングマガジン・クリール 2020年5月号

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事